皆さん、こんにちは。満室研究所所長の山岡清利です。今日は空室対策として、お部屋の第一印象を左右する玄関のリメイクをテーマにお話しいたします。
内見時に第一印象が良ければ、空室の成約率も向上するというものですが、玄関ってどう直せば良いかわからない大家さんも多いようです。確かに、玄関って頻繁にはリフォームしませんから、あまりピンとこないのでしょう。
私から提案するのは、例えば次のような感じです。築古物件に多い、玄関土間がモルタルタイプのもの。
モルタル床ってどうしても汚れが目立つし落ちないし、見た目が悪いんですよね。内見で、玄関を開けた瞬間、
うわっ昭和!Σ(゚Д゚;)
という印象を与えてしまうと、せっかく新生活を楽しみにしている、お客様のテンションが下がるワケですよ。平成も終わりかけの今の時期に、モルタル土間はなんとかしたいですね。
次が玄関あるある! 謎のデットスペース( 笑 )
いやー、なんと言いましょうか? なぜ、下駄箱の上がこんなに開いているの? と設計者に問いたいものです。雪国は靴の収納スペースが本州の倍必要になります。雪が降るので長靴やブーツなど冬用の履物がどうしても多くなるのです。
単身者向けのお部屋でも、下駄箱は大きければ大きいほど好まれ、入居促進に強くなります。特に女性の場合、男性より履物を多く所有しますし、ロングブーツなどの大型履物もあるため、下駄箱の大きさは入居判断に直結する重要事項なのです。ここも対策したいものです。
《 モルタル土間の対策方法 》
モルタル土間の場合は、低価格に見栄えを良くするには、シートを貼るのが、コストパフォーマンスが良くおすすめです。
この際、シートは室内用のクッションフロアではなく、絶対に「 長尺シート 」といわれる店舗用の耐久性の強いシートを貼ってください。柔らかいシートを貼ると、傘の先端やピンヒール、スパイク長靴などで簡単に傷がついてしまいます。
シートの柄は素焼きタイル系の柄を使うと、温かみが出て良いですね。これで、空室の第一印象を大幅に改善する事ができます。
《 下駄箱上部のデットスペース対策 》
玄関にある下駄箱なのですが、上半分は何もない空間。めちゃくちゃ勿体ないので、棚をつけて収納スペースを作りました。
女性の方は、夏のサンダル、冬のブーツ等の置場確保に活用できますね。ただ、下駄箱上に雑然と積み上がる靴箱を見せたくないでしょうから、凹みに合わせオーダーしたロールスクリーンを設置しました。
このロールスクリーンを使った棚の良い所は、上段2枚の棚を利用しスクリーンを止めれば、あっと言う間に玄関にディスプレーコーナーができるところです♪
一番下まで下げれば完全に隠すことができますので、フル収納かデコレーション棚として使うかは入居者様次第。この部屋は、のような自由さと収納アップがお客様に受けたのは間違いありません。
この時に使うアイテムがこれです。
SPG MWフラッシュ棚柱
稼働棚の一種で棚レールを四隅に設置し4つのダボユニットで棚を支えます。この方法でしたら、自由に棚の位置をずらせますし、棚を増やすことだってできちゃいます♪ ただし、施工の注意点は必ず柱や間柱にビスを打ってください。ボードアンカーでの施工は自己責任で(^_^;)
棚板はレールの厚みを考えて切り出さないと、凹み部分に入らなくなるので注意が必要です。
棚は左右のレールの厚み分小さくカットする必要があります。大体左右のレール分で約1cm棚の幅が短くなりますよ。こうした玄関のデットスペースを活かした収納スペースは、気が利いていると入居者に好まれます。
いかがでしたでしょうか? ちょっとしたDIYテクニックで、土間がモルタルの昭和風の玄関や謎の凹みを、素敵にリフォームできました。
どちらも大家の自己満リフォームではなく、お客様が気持ちよく快適にお過ごしになられる、実戦的な空室対策リフォームですので、ぜひ参考にしてください。
次回もお楽しみに~(^_^)/